クルマを「長く、安く、安全、快適」に乗り続けるために!
クルマの構造に詳しくない方や整備は工場に全てお任せしている方が、「賢く、長く、安く、安全、快適」な車の維持を実現していただくための情報です

タイロットエンド
【機能・役割】
左右に曲がるための動きをタイヤが付くナックルアームに伝える機能【交換時期】
100,000km【初期の故障・ 異常状態】
エンドにはボールジョイントが付いており、ここのブーツが切れてしまうか、ボールジョイントに僅かな遊びが出ることが初期異常である【点検方法】
ボールジョイントのブーツは目視点検。ボールジョイントの僅かな遊びは発見しずらいが、ナックルからボールジョイントを外してボールジョイントを動かすと、軽く動くようであれば初期異常状態と言える。【初期対策方法 メンテナンス方法】
亀裂が入ったブーツが交換できるものは殆ど無い。タイロットエンドを交換する必要がある。 タイロットエンドが壊れやすい原因に、車が前後に動いていない状態でハンドル操作を行うことが多いと、動作抵抗が大きくなり、劣化が早い。【部品交換時の 注意点】
ラックアンドピニオン方式のギヤボックスの場合は、インナーロットの劣化、ギヤボックスシャフトシール部からの油漏れ、ギヤボックスシャフト保護のブーツのヒビなどを同時に確認する。取り付け時ははステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けること。ハンドルを切った状態でボールジョイントを取り付けると、中心にしたときにブーツがねじれた状態となり、ブーツが直ぐに切れてしまう。取り付け後はトーインを測定して調整する。【重度の故障・ 異常、初期異常を放置した場合】
タイロットエンドのガタが大きくなると、ハンドルの遊びが大きくなり、路面の高低差の変化で左右にハンドルが取られるようになり、不安定な走行になる。 また、ギヤボックス本体、インナーシャフトまで、遊びによる衝撃が伝わり、劣化を早めることとなる。【重度の修理】
インナーシャフト、ギヤボックス本体まで故障すると、部品代だけで10万円を超える修理となってしまう。【よくあるトラブル】
取り付け時はステアリングを中心に、ナックルアームも中心にしてからボールジョイントを取り付けなければいけないが、取り付けやすさから、ナックルアームを左右に曲げた状態で取り付けることがあるが、ブーツのねじれに注意しなければいけない。[PR]